ようこそ♪《 わらべうたっこテラス 》へ

 

わらべうたと出会って25年あまりが過ぎました。私はピアノ教室をしながら、ハンガリーのコダーイ・ゾルターンの音楽教育の方法を学んでいる時に、「うた」は音楽の源であることを知り、わらべうたから始める音楽教育の方法に出会いました。それ以来、母国語のうたの原点ともいえるわらべうたのシンプルで素朴な味わいと奥深さに今でも魅了されています。

そして、わらべうたは現代っ子にもいつも新鮮に遊ばれており、何世代にもわたって口で伝わってきた歌の持っているエネルギーにいつも驚かされます。

そして、お母さんの子守歌もわらべうたです。「ここで紹介された子守歌を歌うと、すぐに寝るようになりました」「下の赤ちゃんの方に歌ってあげているのに上の子の方が早く寝てしまいます」と、そんな体験談が参加者から毎回聞かれるのもうれしいことです。

子どもたちは、大好きなお母さんの声を聞いて安心し、健やかに成長していきます。お母さんが語りかけ、歌ってあげたその記憶は、その子にとって大人になるまでの大切な宝物、お守りになるのではないでしょうか。

わらべうたを通し、少しでも皆さまの子育てのお役に立てたら幸いです。

 

わらべうたって何がいいの?

さて、みなさんは、外国の人に日本の歌を紹介してください、と尋ねられた時、何を歌いますか?「えっと、さくらさくらかな?でも完璧に歌えないし」そんな時、わらべうたを歌ってさし上げれば、日本の民謡音階や、都節の音階で日本情緒たっぷりの歌が紹介できます。それほどまでに、日本人として伝統の歌を私たちは知らないで、西洋音楽に感化されているところがありますよね。

 

生まれたばかりの赤ちゃんは、お母さんの声を聞いて安心し、親子でふれあう中でひとつずつ言葉を覚え、成長していきます。その日本語(母語)のイントネーションで自然に発生したわらべうたは(作詞作曲者がいません)子守唄であったり子どもたちの遊びの中から生まれています。たこたこあがれ、なべなべそこぬけ、ほたるこいなどは皆さんもよくご存知でしょう。古くは平安、江戸時代から子どもたち自身によって歌い継がれています。

 

わらべうたは日本語のイントネーションに添ったメロディーで、子どもたちにとって無理がなく歌いやすいのはもちろん(2~5音)、一番身近な四季折々の美しい自然を愛で、また日本の行事や風習を知り、情操を育みます。日本の風土に合ったわらべうたは、まさに民衆や子どもの願い、思いがこめられており本物であるといえます。まずは、わらべうたをたくさん歌ってその人の土台となるアイデンティティーがしっかりしたものになるのが理想です。それがあって他の国々の音楽や文化を広く受け入れていけるのではないでしょうか。

 

わらべうたは、遊びの動作をともなっているものがほとんどです。わらべうたで思いきり遊ぶことによって、いろんな感情を味わい、自然に音楽に大切な拍感を体全体で感じながら想像をふくらませ、協調性のある心豊かな人へと成長していくことでしょう。

 

♪ たんぽぽたんぽぽ  むこう山へ  とーんでけ (綿毛をとばします) (群馬県わらべうた)

♪ ずくぼんじょ ずくぼんじょ ずきんかぶってでてこらさい (佐賀県わらべうた)

 

子どもたちの健やかな成長を願って。

 

《 わらべうたっこテラス 》《 品川ピアノクラス♪ 》代表 品川和美

 

 愛知県半田市白山町4-37-8  TEL0569-22-7824